7 思いやり感じる慰霊碑

雨空のつづく、今年の8月の夏。 少しの晴れ間を見つけて山登りをして来た。

場所は長野県東御市の浅間山山系烏帽子岳。標高2066m。
登山口の地蔵峠から歩いて1時間半くらいで山頂に立てる。
お気に入りの山だ。

烏帽子岳稜線

山頂からは 西方面には北アルプスの山々 南には御嶽山 八ヶ岳連峰 など
勿体ないくらいの景色が楽しめる場所だ。

今回で3回目に訪問になるが、山頂付近の登山道脇にある、慰霊碑があるのを
初めて、気付く。

視線を碑の文字に向けると

きょう山に来て

 名を呼べば

                    風とふき

                    雲とこたえる

                    わが友よ

                    昭和四十年五月三日

慰霊碑

写真のように付近の石を集めてセメントで固めた素朴な作りですが、

亡くなった友人が寂しくないように、人が通る登山道のすぐ脇につくり、

友への言葉を銅板に残し、四〇年以上前につくられたとは、思えないほど

堅牢で暖かいものを感じさせる慰霊碑でした。